瓦についての豆知識や歴史と伝統に培われた奥深い瓦の世界をご紹介します。日々の屋根工事の施工実績の掲載もしています
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大棟積み直し工事
袋入りなんばんの成れの果て・・・・・ 施工して7年ほどだそうです。
丸冠をめくったらボロボロでした。 (-_-;)
アップで
お客様が気づいたきっかけはここです。 ↓
富山県の瓦工事によくある、なんばんを漆喰代わりに施工するやり方。・・・・
面戸になんばんはくっつきません。 (-_-;)
なんばんはあくまで葺き土・・・・
『少しの補修で何とかならないか?』ということでしたが、葺き土が抜けて瓦勾配が下がっていたので、大棟を全て解体し、葺直しました。
黒漆喰は個人的には大嫌いですが、既存合わせということで、使用しました。
なんばんの袋には、防水材入り吸水率を軽減と明記してありますが、防水ではアカンでしょう。
今回使わさせていただいた葺き土はこちら
防水材ではなく、撥水剤が入ってます。 乾くとバケツも洗えません。(-_-;)
『単価が安いから、こんなもんです。』は話になりません。
仕事を請けた以上は責任が発生します。 材・工で仕事をさせていただく以上、材料選びも一流にならないとダメですね。
人とか物とか時代のせいにして、愚痴ばっかこぼす職人にはならないよう精進します。