瓦についての豆知識や歴史と伝統に培われた奥深い瓦の世界をご紹介します。日々の屋根工事の施工実績の掲載もしています
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土葺き瓦
お世話になっている人からの依頼があり、大阪南部の方で瓦修理をさせていただきました。
富山での瓦を留め付ける方法は
昔でしたら銅線にて緊結
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最近は引っ掛け桟瓦工法(釘orビス)にて緊結します。
銅線で瓦を留め付ける方法は北陸や新潟など雪が降る地域限定のやり方で、雪が降らない地域の昔からの工法は【土葺き】といわれる、野地板に土を盛って瓦を接着させるのが一般的なやり方らしいです。
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がっつり土が入っています。
この土葺きは、地震のたびに屋根が重くなると
最近は嫌われている工法です。
自分もずっと嫌いな施工方法でした。
しかし、現地で色んな話を聞くと
土葺きは伊勢湾台風が来て以来、家を飛ばされないように屋根を重たくする目的で施工されたそうです。
実際に、大阪南部では大きな家であればあるほど土がたくさん使われていました。
当然、屋根が重たくなるので地震には弱いですが・・・・・
今回はそんな土葺き工法、築100年超えの家屋の修理をさせていただきました。
屋根は基本的に何もしていないそうです。
去年の台風でも大棟が少し飛散しただけです。
当然去年の地震や阪神大震災も経験されている瓦たちです。
本当に地震に弱いのか?
実際に耐えてますし
そして経年劣化による瓦たちの
色むらが
なんかカッコいいです。
今の屋根材でここまで高耐久のものは、今の瓦を含めても無いような気がします。
当時の瓦の造り手と葺き手にただただ感動します。
しっかりと施工してある土葺きもいいですね!
とても良い瓦と屋根、そして工事を見せていただきました。
ありがとうございました。