瓦についての豆知識や歴史と伝統に培われた奥深い瓦の世界をご紹介します。日々の屋根工事の施工実績の掲載もしています
堀瓦工業 堀ブログ
富山県上市町 新築瓦工事
地元上市町にて新築工事をさせていただきました。
今回は、久しぶりの手刻みで建てられた平屋の家
自分自身も約5年ぶりぐらいに手刻みで建てられた家を見させていただきました。
やっぱり良いですね~
刻み作業中にお邪魔したときの様子です↓
上棟時の様子↓
墨付けの後と手書きの番号がプレカットとは全く違う
現場の雰囲気を出しています。
野地板もこの画像ではわかりませんが、通常の12㎜ではなく15㎜
ここの親方は、いつもこのサイズをチョイスするとのことでした。
雨樋も、昔ながらの上打ち金具
見た目は今の雨樋より劣りますが、耐久性やメンテナンス性はこちらの方が圧倒的に上回っています。
見た目より、信頼性
大事なことです。 ↓
下葺き工事の様子はこちら↓
こちらも昔ながらで、トントン葺きと行きたかったのですが・・・・
流石に無理でした(^^;
昔ながらのアスファルトフェルトとゴムアスルーフィングの2重張りです。
棟換気取付↓
本当は要らないような気がしますが、ゴムアスルーフィングは全く通気をしないため、取り付けます。
下地工事(桟木取付)↓
流水テープを取り付けて、瓦桟木(今回は40mm×15㎜)を取り付けていきます。
瓦搬入↓
今回は親方が三州まで取りに行ってくれました! 感謝です。
軒瓦取付↓
京花軒瓦を使用させていただきました。
袖瓦取付 ↓
ここはこだわりの並袖瓦です。
荷上げ ↓
三州創嘉 純いぶし瓦を使用しました。
三州創嘉さんのHPはこちら ⇒ https://www.souka.co.jp/
平葺きの様子↓
職人さん目線 ↓
大棟工事の様子↓
天神熨斗瓦(ちょっと反っているのし瓦)を目地積みさせていただきました。
屋根工事完成↓
素敵な仕事をさせていただき、本当にありがとうございました。
最近はこのような建物がほとんど無くなってきました。
職人ではなく作業員が増えている中、職人であり続けることはとても困難な時代になっています。
しかし、こんな時代だからこそ自分たちのやれることは明確に見えてきます。
今回、この屋根を仕上げたのは自分ではなく、15歳の時より当社で頑張ってくれている、23歳の職人さんです。
自分は少ししか関わっていません。
葺き手とこのような仕事をさせてもらった棟梁に感謝です。
ありがとうございました。