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応急仮設住宅 熊本モデル

早いもので能登半島地震から4ヶ月が経ちました。自分も相変わらず能登に行ったり来たりの日々を過ごしております。

 

ライフラインは一部の地域を除いて復旧したものの復興はまだ始まってもいないような状態です。珠洲市や輪島市の一部はまだ断水している地域がありますし、住民の皆さんは避難所生活が続いております。

 

まずは住む場所ということで、今回は最優先で応急仮設住宅の屋根工事に携わらせていただいております。

応急仮設住宅といえばプレハブの建物を思い浮かべるかと思いますが、自分が携わっているのは木造平家瓦葺き、外壁は能登らしく木張りの仮設住宅です。

 

2016年の熊本地震の際に採用された仮設住宅で、従来のプレハブ型よりも耐久性が高く、入居期間2年が過ぎた後でも公共住宅として転用出来る恒久的な住まいとなります。

 

当初この話が来たときは、『仮設住宅に瓦とか木造?プレハブの方が効率いいだろう?金額も上がるし…』と思っていましたが、地元の業者さんや職人さんの仕事を増やし、各業者の粗利を削ることにより、プレハブ型の仮設住宅と金額が変わらないと聞き、復興のお手伝いが出来るのならと、工事をさせていただきました。

 

実際、現場に入ってみるのと設備は最低限ですが、その他は今の最新の家と変わらない断熱性能、躯体強度となっていました。

 

現在、輪島市風至、輪島市町野町、珠洲市正印の3案件をさせていただいております。

 

短期決戦ですので、現場はまさに鉄火場。

 

毎日、瓦との格闘でとても楽しいです。完成すると能登の街並みにあった素敵な風景となるでしょう。5月6月は仮設住宅の屋根に集中したいと思います。

 

屋根が軽いと地震に強いとか、重いと地震に弱いとか、古い木造住宅は地震に弱いとか色々言われておりますが、能登の仮設住宅の6割は重い瓦が採用されています。

 

輪島は鉄筋コンクリートのビルが崩壊しています。昭和56年以降に建てられた地震に強意図されている住宅も倒壊しています。

 

震度7の横揺れが1分弱続く恐怖…生きていただけで十分じゃないかと思うほどの惨状です。対岸で屋根が重いとか軽いとか言っている人は一度今の輪島の現状を見て欲しいものです。

 

 

 

 

5月も6月も全力で前に進みたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

 

 

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